幼児の漢字と仮名の読みに及ぼす弁別および解読過程の効果
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概要
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本研究の目的は,幼児が語の読みを習得していく際の視覚的弁別及び解読過程を検討することであった。まず,実験Iでは象形文宇の持つ対象との類以性が視覚的位相から意味的位相への解読を促進するという仮説を検討した。そしてこの解読は読みを習得する速度を速めるが,読みを反復する過程では効果を持たないという結果が得られた。次に,実験IIでは仮名の文字数と有意味性を操作して,視覚的弁別との解読の両過程を読みの反復に関して検討した。その結果,有意味性は解読を促進するが,この促進効果は2文字よりも4文字条件に於でより大きく働くことが確認された。
- 日本教育心理学会の論文
- 1981-09-30
著者
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