英語CALL授業と情報リテラシー:語学教育への組み込みの試み
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概要
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With the advent of information and communication technologies (ICT), CAI/CALL English classes have come to involve task-oriented and content-based activities which utilize various functions that high-speed computers and network systems offer. At the same time, learners are expected to be prepared with new kinds of literacy to use computer and network resources to their full potential―to access and retrieve information, properly evaluate what has been retrieved, and use it for the purpose of creative output. In order to achieve this goal, the components of the new literacy must be carefully defined and integrated into the processes of language teaching and learning. This paper describes one such attempt by the author. Through careful instruction the new literacy can be acquired by learners and applied beyond language classes to help them establish skills and competencies that can be employed throughout their lives.コンピュータとインターネットを中心とする情報通信システムの発達に伴って、大学におけるコンピュータ援用英語教育は、もはや初期のドリル型学習を中心としたものではなく、マルチメディアとインターネットの諸機能を利用して、内容重視かつ発見型の学習を取り入れたものになってきている。それと同時に、学習者に要求される情報機器の利用技術や情報の取得と評価の技術(情報リテラシー)も高まっている。幸いなことに、近年大学生の情報リテラシーは年々向上しているが、一方で、学生間の習熟度に大きな差が見られるようになってきた。このような格差を是正し、教育の効果を上げるためには、学習者の語学学習を支援する情報リテラシーを分析し、それを語学授業のクラスに負荷をかけないように教授する工夫が必要である。本論文はそのような試みの一つを紹介する。情報リテラシーは、適切に指導されて学習者の中に定着するならば、語学学習を超えて、生涯継続する知的活動の基盤となることが期待できる。
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著者
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