ブラシノライドの生合成中間体および不活性代謝物の合成研究
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概要
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Brassinolide(BL)の発見以来多くの研究がなされ, ブラシノステロイド(BRs)は今日植物生長ホルモンとして認知されている.本研究を開始した1996年当時, 合成面では, Sharplessらによって開発された不斉オスミウム酸化反応がBRs合成に適用され始めるとともに, 効率的なBL合成法が模索されていた.一方BLの生合成に関しては, ニチニチソウ培養細胞を用いた研究により, 早期C6酸化経路がほぼ解明されていたが, 今日知られる後期C6酸化経路の存在は不明のままであった.また, スギの葯/花粉中からはBLの代謝物と考えられる新規化合物が, ゼニゴケの代謝実験からは脱メチル化した代謝産物が検出されてはいたが, 同定には到っていなかった.BLの生合成研究および天然物や代謝物の同定を行うためには, GC-MS分析法が常套手段として用いられているが, そのためには化学合成された標品が必要不可欠である.本研究は有機合成化学の立場からのBRs研究への貢献を目指して行われたものであり, 以下に得られた結果を示す.
- 2002-10-31
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