8. 超高齢者の大腿骨頸部骨折手術治療後の生命予後・機能予後(第16回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)

概要

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【目的】当院における超高齢者の大腿骨頸部骨折手術治療後の生命予後,機能予後を検討すること.【対象】1998〜2003年に大腿骨頸部骨折に対し手術を行った90歳以上の患者45例(男性8例:女性37例,平均年齢93歳)【方法】カルテ調査とアンケート調査によるretrospective study【結果】1年,2年,3年生存率:80%,61%,47%,歩行再獲得率は50%.対側頸部骨折の既往のある患者では歩行能力率は11%.痴呆なしの患者では退院後の歩行能力改善が有意であった.【考察】93歳の平均余命を考えると3年生存率47%は悪くない.歩行再獲得率50%は高齢者全体と比べるとかなり低いが疼痛除去,寝たきり防止という主目的を考えると超高齢者であっても手術を選択しない理由にはならない.【結語】超高齢者であっても大腿骨頸部骨折に対し患者の状態が許す限り手術治療とリハを積極的に行うべきである.
社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
2005-04-18