6. 脳性麻痺児への装具効果 : 歩ける児への簡易型PCI(仮称)による評価(第16回 日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
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概要
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前回,歩ける脳性麻痺児の装具効果判定にGMFM(Gross motor function measure)を使ったが,評価に時間がかかり過ぎ,またごく軽度の場合は天井効果となり,スコア変化がみられないことがある.今回は変法PCI(生理的コスト指数)を用いて処方された装具が歩行を改善する効果を表わしてみた.裸足や市販の靴で歩いたときのPCI値と矯正靴や短下肢装具を装用して歩いたときの「PCI」値を比較した.歩ける脳性麻痺児15名全例で装具によりこの値が減少,すなわち歩行効率が改善していた.これは本人あるいは親の主観で歩きやすいと感じているのとほぼ一致していた.またこの方法だとGMFMを用いるより評価に時間がかからず,軽度の子どもの場合にも「PCI」値は鋭敏に増減した.主観的評価ともほぼ一致しており,臨床場面で装具効果の判定に使用できると考えた.
- 2005-04-18
著者
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