7.足を床につけずに(Feet-up in the air)四つ這いする子の歩行予後 : 第2報(第12回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
粗大運動発達の過程で足を高く跳ね上げて四つ這いする子どもがある.前回,こうした子どもたちはHagbergが報告した失平衡症候群に限らず,いろいろな程度の跳ね上げがバランスの未発達な子どもたちにも観察され,こうした子どもたちは歩行開始が遅れるか歩けないかで,さらに知的発達も遅れていると報告した.今回50例に症例を追加した.その中に足が床に触れるのを極端に嫌がる子どもたちが11名いることに気づいた.バランス能力や失調要素がその独特の這い方の理由になっているのみでなく,足部に触覚過敏が残っていることもこうした四つ這いの理由になり得るのではないかと考えた.過敏なこの子たちも知的かつ歩行の発達が遅れていた.発達診断の際,こうした子どもたちがいることを念頭におくと予後予測の一助となると思われる.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2003-03-18
著者
-
岡川 敏郎
愛知県青い鳥医療福祉センター
-
岡川 敏郎
愛知県青い鳥医療福祉センターリハビリテーション科
-
岡川 敏郎
()
-
栗田 和洋
愛知県青い鳥医療福祉センター
-
石川 尚人
愛知県青い鳥医療福祉センター
関連論文
- 6. 脳性麻痺児への装具効果 : 歩ける児への簡易型PCI(仮称)による評価(第16回 日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 8.痙性尖足に対する短下肢装具の効果 : GMFMを用いて(第15回 日本リハビリテーション 中部・東海地方会)
- リハビリテーション科専門医の関与の有無と患者のアウトカム : ADL改善度,ADL改善率および自宅退院率との関連
- 定期的カンファレンスの実施状況とリハビリテーション患者のアウトカム : ADL改善度およびADL改善率との関連
- 多施設調査による脳性運動障害児Simple Motor Test for Cerebral Palsy運動レベル変化の検討
- 9. 全国肢体不自由児施設における脳性運動障害児早期療育の現状 (第6回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 1-7-10 発達障害児の地域療育の構図への提言 : 療育資源を持つ1肢体不自由児施設から(重症心身障害児(者)・療育,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩"評価から治療介入へ",第45回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 2-8-33 外来でできる歩行装具の評価 : 簡易PCI(仮称)(小児・治療,口演,一般演題,リハビリテーション医学の進歩と実践,第43回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- リハビリテーション患者の治療効果と診療報酬の実態調査
- 3-P1-122 足を床につけずに四つ這いする子どもの発達プロフィール(装具・構音障害・発達障害,ポスター,一般演題,実学としてのリハビリテーションの継承と発展,第44回日本リハビリテーション医学会学術集会)
- 9. 肢体不自由児施設母子棟入所の効果と満足度(第17回 日本リハビリテーション医学会 中部・東海地方会)
- 7.足を床につけずに(Feet-up in the air)四つ這いする子の歩行予後 : 第2報(第12回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 7.脳性麻痺児の運動機能訓練をいつまでやるのか(第10回 日本リハビリテーション医学会 中部・東海地方会)
- 1.肢体不自由児巡回療育相談事業 : 名古屋市において(第21回 日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- ガイドライン委員会からの報告・提言(脳性麻痺の訓練治療のあり方-ガイドライン委員会の報告を踏まえて-,第2回リハビリテーション科専門医会学術集会/札幌)
- 「Serial casting」による痙縮抑制効果について
- 3.痙性尖足に対する歩行ギプス矯正後の短期成績 : ストレッチと筋力増強訓練の比較(第9回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 1. Feet-Upで四つ這いする子どもの歩行予後 (第8回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- II-H-42 肢体不自由児施設が地域療育に果たすもの
- 2. 痙性尖足における尖足位の効用 (第4回日本リハビリテーション医学会中部・東海地方会)
- 先天性股関節脱臼に対する Overhead Traction 法における Home Traction
- Woodward 変法による肩甲骨高位症の治療成績
- 愛知県下特殊教育諸学校における学校管理下外傷の特徴