多施設調査による脳性運動障害児Simple Motor Test for Cerebral Palsy運動レベル変化の検討
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概要
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12肢体不自由児施設における母子入所117例,外来通院277例の脳性運動障害児粗大運動レベルの変化についてSMTCP領域および運動レベル別評価を用いて検討した.SMTCP運動レベル1段階の向上は,母子入所脳性麻痺例に最も多くみられ,きめ細かな集中したかかわりにより,重度脳性麻痺例であっても確実に向上が期待できることを示している.向上しやすい運動レベルには疾患や重症度により特長はあるものの,「0 : 全くできない」段階から1段階,2段階向上させ,日常でできるレベルにするための療育プログラムが重要となると考えられた.一方,運動レベルの悪化した項目は,外来脳性麻痺例に多く,母子入所例には少なかった.外来での悪化例に対しては,日常で実施できる指導を行い,在宅での実施状況を再確認し,児や保護者の状況により外来訓練指導回数を増やす,入所集中訓練を実施するなどのきめの細かな対応が必要であると考えられた.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 2003-06-18
著者
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朝貝 芳美
信濃医療福祉センター整形外科
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朝貝 芳美
信濃医療福祉センターリハビリテーション科
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近藤 和泉
引前大学医学部付属病院リハビリテーション部
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大下 舜治
南大阪療育袁
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岡川 敏郎
愛知県青い鳥医療福祉センター
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岡川 敏郎
愛知県青い鳥医療福祉センターリハビリテーション科
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岡川 敏郎
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朝貝 芳美
信濃医療福祉センター
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大下 舜治
南大阪療育園整形外科
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大下 舜治
南大阪療育園
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