重症脳外傷疾患の知的能力に関する問題点
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概要
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重症脳外傷患者の社会復帰に向けての問題点としては, 身体的障害に加えて, 知的能力障害が重要である.今回われわれは重症脳外傷患者15名に対し, 知的能力を知能および記憶の観点から評価した.WAIS-Rでは, VIQ ; 87.2(±20.39), PIQ ; 65.0(±15.83), TIQ ; 75.7(±17.27)であり, PIQの低下が明らかであった.記憶の指標としてWMS-Rを使用し, ほぼ全例で記憶障害が認められた.さらに実際の日常での知的能力をFIMの下位項目のなかの, 問題解決, 記憶において評価した.その結果, 知的自立度を予測するにはPIQ値が最も適し, 今回の結果は, PIQ値が80以上あれば, 知的自立が図れることを示唆した.
- 社団法人日本リハビリテーション医学会の論文
- 1996-05-18
著者
-
宮野 佐年
東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
-
米本 恭三
東京慈恵会医科大学附属病院第三病院リハビリテーション科
-
杉下 守弘
東京大学医学部音声言語医学研究施設
-
渡邉 修
首都大学東京大学院人間健康科学研究科
-
杉下 守弘
脳血管研究所
-
大橋 正洋
神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
-
米本 恭三
東京慈恵会医科大学 リハビリテーション科
-
宮野 佐年
東京慈恵会医大リハ科
-
渡辺 修
神奈川リハ病院リハ医学科
-
渡辺 修
首都大学東京健康福祉学部
-
渡邊 修
首都大学東京健康福祉学部
-
大橋 正洋
神奈川リハビリテーション病院
-
渡辺 修
神奈川リハビリテーション病院
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