上肢前方挙上時における脊柱の動きに関する動態学的研究 : 肩甲帯との関係
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概要
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上肢前方挙上時における肩甲骨の前後方向への動きと,脊柱の矢状面での共同運動を分析する目的で,健康成人30名を対象に肩甲骨と脊柱の動きをX線撮影により計測した.その結果,上肢挙上とともに胸椎伸展が起こり,上肢挙上180°で最大となるのを認めた.また肩甲骨後傾の角度が一定の対象において,胸椎伸展の最大値は広い分布を示した.胸椎伸展が大きい対象は,肩甲胸郭間での肩甲骨の後傾が不十分なため胸椎伸展で補ったと考えた.つまり肩甲骨・脊柱間の共同運動の一つは,肩甲胸郭関節の可動性により決まってくると推測した.
- 1990-11-18
著者
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