動物モデルにおける活血化痕剤 : `冠元顆粒'の脳卒中発症予防作用に関する研究
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概要
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The preventive effect of Chinese herbal medicine (Kangenkaryu, KN) on hypertension and stroke was examined using stroke-prone spontaneously hypertensive rats (SHR-SP). KN (Iskra Industry Co. Ltd., Tokyo, Japan) was produced as granule preparation in Pharmacological Industry of Huaxi Medical University (Chengdu, China). The dose for adult daily is 9.0 g. The composition is as followings: Salvia Root 4.500 g, Peony Root 2.250 g, Safflower 2.2250 g, Cnidium Rhizome 2.250 g, Saussurea Root 1.125 g, Cyperus Rhizome 1.125 g. The animals at 5 weeks of age were separated into three groups: a plain laboratory diet (PL) group (control), groups receiving the PL diet substituted with 3.3%(KN-H group) or 0.33%(KN-L group) of KN. Blood pressure, body weight, survival rate and incidence of stroke after oral administration of the KN were investigated. On the 30th days of experiment, urine were collected during 24 hours and N0_2/N0_3 were determined. Cerebral blood flow were measured by laser doppler perfusion imager (PIM II). Systolic blood pressure was significantly attenuated in the SHR-SP fed with 3.3% and 0.33% KN groups compared to control (14th , 21st, day: 3.3% KN-H versus control, P<0.05, 28th day: KN-H versus control, P<0.01, and KN-L versus control, P<0.05). Amount of N0_2/N0_3 in the urine were significantly increased in the KN-H group compared with control group (P<0.05). The mean cerebral blood flow values in the control group was significantly lower than the KN-H group. 120th day feeding with the 3.3% KN significantly retarded the increase of stroke and death rate. These results indicate that ingestion of Chinese herbal medicine, KN, attenuated the elevation of blood pressure and the development of cerebral ischemia , suggesting that KN treatments might be beneficial for the prevention of hypertension and the development of stroke, and increasing their survival rate.
- 和漢医薬学会の論文
- 2001-12-31
著者
-
家森 幸男
京都大学大学院人間環境学研究科
-
森 和
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
-
高 明
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
-
池田 克巳
京都大学大学院人間環境学研究科WHO国際共同研究センター
-
森 和
東栄新薬
-
高 明
東栄新薬
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池田 克巳
武庫川女子大学国際健康開発研究所
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池田 克巳
静岡県立大学 食品栄養科学部
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家森 幸男
循環器病疾患予防国際共同研究センター
-
家森 幸男
島根医大第二病理
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家森 幸男
京都大学大学院人間・環境学研究科
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高 明
京都大学大学院人間・環境学研究科WHO循環器疾患国際共同研究センター
-
野口 孝則
京都大学大学院人間・環境学研究科WHO循環器疾患国際共同研究センター
-
森 和
埼玉東洋医療専門学校
-
家森 幸男
京都大学大学院
-
高 明
京都大学大学院人間・環境学研究科
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