東洋医学への学際的、科学的アプローチ : 東洋医学古典概念「於血」の客観化に関する研究
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概要
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東洋医学では古来、「未病を治す」(治未病)を唯一、最高の治療と考える医療である。「治未病」とは"病気にならないための予防的治療"つまり、養生健康回復(一次予防)を意味する。西洋医学からみた未病は、疾病の未組織の段階(前臨床期)をいい、漠然とした機能的症状(所謂不定愁訴)が主体である。東洋医学ではこの病態を「癖血」として把握している。そこで「於血」の客観化を目的に、学際的、科学的アプローチを行った結果、「於血」を東西医学の接点に立つ科学的概念に置きかえることができた。 I目的 最近、最先端の医療技術を誇る欧米先進国では、伝統医学、相補代替医療への関心が急速に高まり、国をあげてその効果の有用性を研究し、現代医療の一分野として位置づける努力を積極的に行うようになった。
- 2005-03-01
著者
-
森 和
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
-
東郷 俊宏
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
-
王 暁明
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
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高 明
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
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浦田 繁
鈴鹿医療科学大学鍼灸学部
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劉 影
未病医学研究センター
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森 和
鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部鍼灸学科
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森 和
東栄新薬
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東郷 俊宏
関西医療大学
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高 明
東栄新薬
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森 和
埼玉東洋医療専門学校
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東郷 俊宏
鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部
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王 暁明
鈴鹿医療科学大学 鍼灸学部鍼灸学科
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高 明
京都大学大学院人間・環境学研究科
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