脳血管障害患者における運動誘発電位と下肢運動機能に関する検討
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概要
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慢性期脳血管障害患者33例および健常者20例を対象に, 経頭蓋磁気刺激法により, 両下肢母指外転筋より安静時および筋収縮時の運動誘発電位(MEP)を記録した.さらに同筋よりM波とF波を記録し, 中枢運動神経伝導時間(CMCT)およびMEP/M波振幅比を算出した.健常者群では, これらの値に有意な左右差はなく, 患者群非麻痺側の値も健常者との差異は有意でなかったが, 麻痺側では, 非麻痺側に比しCMCTの有意な延長とMEP/M波振幅比の有意な低下を認め, MEPが誘発できないこともあった.安静時のMEP/M波振幅比を除いて, 麻痺肢におけるこれらの値は, 共同運動からの分離程度を指標として評価した下肢運動機能と有意な相関関係を認めた.
- 1996-06-18
著者
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