証券市場におけるディスクロージャー業務へのSTP導入と業務の効率化
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概要
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現在,わが国の金融資本市場は大きな環境変化の時期をむかえている。証券市場ではSTPを導入させて業務改革を行ない諸問題の解決を目指した。STP(Straight Through Processing)とは,情報共有化を実現しシームレスな処理を行い,グローバルな視点に立って証券市場におけるデータフローモデルの構築を実現することである。STPの導入は,ディスクロージャーにおける開示情報の適時性と公平性を飛躍的に引き上げるとともに,証券市場の効率化にも大きなインパクトを与えるものである。ディスクロージャー業務におけるSTPでは,有価証券報告書などの法定書類の提出,行政機関による受理・審査,縦覧,および投資家への情報公開といった個別業務の電子化とネットワーク接続とともに,それぞれの情報共有化を行いシームレスな処理を実現し,証券市場におけるデータフローモデルの構築を行うことが必要である。今後の証券市場は,リスクを伴わない効率的な社会システムを提供することが求められている。そのためには,証券市場における情報共有化によるデータフローモデルを構築し,STPを導入した効率的なディスクロージャー業務プロセスを確立することが重要である。
- 日本社会情報学会の論文
- 2001-03-31
著者
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