白葉枯病抵抗性遺伝子に関するイネの準同質遺伝子系統の育成
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概要
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イネ白葉枯病抵抗性に関する研究は主に日本と国際稲研究所(IRRI),フィリピンで行われてきたが,植物防疫上病菌の相互交換が行えなかったため,両国のみならず各国のイネ白菜枯病抵抗性に関する研究結果は相互に比較検討出来なかった.このため,日本農林水産省とIRRIはイネ白菜枯病抵抗性に関する研究の相互比較を行うと共にその共通基盤を作成するため,1982年に共同研究を開始した.すなわち,日本とIRRIの判別品種をフィリピン産及び日本産白菜枯病菌レースを用いて分析し,抵抗性遺伝子を一つずつもつ準同質遺伝子系統の育成をして,イネ白菜枯病菌レースの国際判別品種を確立することとした.その結果,1987年に準同質遺伝子系統の一組が育成され(OGAWA et al.1988),最近その準同質遺伝子系統を供試した研究結果も公表され始めた.このため,その準同質遺伝子系統の育成経過とその育成主体を明らかにするため本報告を行った.
- 日本育種学会の論文
- 1991-09-01
著者
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山元 剛
北陸農業試験場
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山元 剛
熱帯農業研究センター
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Khush Gurdev
国際稲研究所
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小川 紹文
九州農試
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Khush G
国際イネ研究所
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小川 紹文
熱帯農業研究センター
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苗 東花
国際稲研究所
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Khush G
International Rice Res. Inst. Manila Phl
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