無加温パイプハウス栽培におけるホウレンソウとコマツナの秋から早春にかけての耐凍性の変化
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概要
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無加温ハウス栽培におけるホウレンソウとコマツナの秋から早春にかけての耐凍性の変化を1996/97年, 1997/98年および1998/99年の3ヵ年にわたって調査し, 耐凍性とハウス内気温, 葉身の水分および糖含量との関係を検討した.ホウレンソウとコマツナの耐凍性は10月から次第に増大し, 厳寒期にはホウレンソウではT_<EL15>, T_<EL50>(葉片組織から凍結傷害により電解質の15%ないしは50%漏出する温度)がそれぞれ-12∿-16℃, -13∿-18℃, コマツナではそれぞれ-11∿-14℃, -13∿-16℃になった.また, ハウス内気温が上昇した3月には両作物ともに耐凍性は減少した.両作物とも, 耐凍性測定前7日間の平均最低気温と耐凍性との間に極めて高い相関関係が認められ, 平均最低気温が8℃から2℃にかけては緩やかに, 平均最低気温が2℃以下になると急激に耐凍性が増大した.このような耐凍性の変化は葉身水分含量の変化と良く一致した.また, ホウレンソウでは約10∿20 mg・g^<-1>FW, コマツナでは約10∿35 mg・g^<-1>FWの領域では糖含量が高まるにつれて耐凍性が増大した.しかし, それ以上の領域では糖含量と耐凍性との関係は小さかった.
- 2002-01-15
著者
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