順化操作不要化のためのイチゴ組織培養苗の培養期間と生育の条件
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概要
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イチゴ組織培養苗の順化操作を不要とする条件について検討した.増殖培養に続く発根培地での培養後, イチゴ組織培養苗を小型育苗ポットに鉢上げし, 順化操作を行わずに棚式育苗システムで如露による灌水で直接育苗した.発根培地での培養期間が長い苗ほど活着率が高く, 54日間培養したものでは活着率は95または100%に達した.発根培地での培養が35日間の場合でも, 葉数5枚以上もしくは根長40mm以上の苗は, 100%の割合で活着した.増殖後54日間発根培地で培養した苗を, 鉢上げ適期と想定される4月下旬から6月上旬に鉢上げし, 順化操作を行わずに寒冷紗を掛けた棚式育苗システムでスプリンクラーによる灌水で育苗したところ, 活着率はいずれも96∿100%であった.以上のことから, 発根培地で十分に養成した組織培養苗を用いることにより, 順化操作を不要にできると考えられた.
- 園芸学会の論文
- 1999-03-15
著者
-
平島 敬太
福岡農総試
-
中原 隆夫
福岡農総試
-
伏原 肇
福岡農総試
-
三井 寿一
福岡農総試
-
伏原 肇
福岡県農業総合試験場生産環境研究所
-
三井 寿一
福岡農総試鉱害試
-
平島 敬太
福岡県農業総合試験場
-
中原 隆夫
福岡県農業総合試験場筑後分場
-
古賀 正明
福岡県農業総合試験場生産環境研究所
-
三井 寿一
福岡県農業総合試験場生産環境研究所
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