Brassica属とRaphanus属の発芽種子のエステラーゼ・アイソザイム
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ゲル等電点焦点法を用いてBrassica属とRaphanus属の発芽種子に含まれるエステラーゼ・アイソザイムを分析して品種間の変異を検討した。その結果、Brassica属では同一ゲノム構成をもつ品種の間において大きな変異を示した(例、Aゲノムグループ)、また異種ゲノム構成をもつ品種間変異については、特にCゲノムグループと他のゲノムグループで大きな変化が見られた。すなわち、B. oleracea complexでは他のほとんどの品種で見られるpI ca. 7.4の活性の高いバンドを欠き、さらにpI ca. 5.8〜5.3のパンドの活性が他の品種に比べて非常に高い。また野生型と栽培型でのスペクトルの変化は明確ではないが、みられない。一方、Raphanus属においてエステラーゼ・アイソザイムの活性は、ミノワセの2倍体と4倍体の間で比較したところ、2倍体よりも4倍体において量的に活性の高いバンドが現われる傾向を示した。
- 日本育種学会の論文
- 1970-04-30
著者
関連論文
- 雑種小麦育成に関する基礎研究 : VI実用パンコムギ品種の雄性不稔系統の育成
- Brassica属とRaphanus属の発芽種子のエステラーゼ・アイソザイム
- ゲル等電点焦点法によるコムギおよびエギロプス属のエステラーゼの変異に関する研究