遺伝子の形質発現と環境との関係に関する研究 : 1.水稲E_1およびE_2遺伝子の日長に対する反応
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1. Experiments were conducted as a part of the series of fundamental researches on the relationship between day-length and the action of genes E_1 and E_2 controlling heading date with the aim of obtaining some information on rice breeding. 2. Strains which possess E_1 and E_2 m different ,combinations homozygously (Table 1) were maintained under various photoperiodical treatments (Fig. 1), and the variation in heading date and ear primodium differentiation were observed. 3. The findings are as follows : The genes E_1 and E_2 have little effect on the period necessary for acquiring short-day sensitivity (35-40 days after sowmg m all the stralns) (Fig. 2 and Table 2). The effect of genes E1 and E2 on heading date is closely related to the length of photoperiods(Fig. 3). Under the common environment of rice culture where the photoperiod decreases gradually, the time of ear primordium [differentiation is determined mainly by the genotypically specific "criticalday-length" (Fig. 4). The effect of gene Ei on the critical-day-length is larger than that of gene E_2. The critical-day-length seems to become longer as the plant becomes older (Fig.5). 4. These findings may be important in understanding the relation between genetic and environmental effects on character development.
- 日本育種学会の論文
- 1958-10-05
著者
関連論文
- 遺伝子の形質発現と環境との関係に関する研究 : 2.水稲E_3,E_4およびE_5遺伝子の日長に対する反応
- 〔12〕水稲品種赤毛の出穂期に関する遺伝子構成について : 日本育種学会第20回講演会講演要旨 : 一般講演
- 遺伝子の形質発現と環境との関係に関する研究 : 1.水稲E_1およびE_2遺伝子の日長に対する反応
- "甘しよ近縁種の育種的利用"グループ研究会の動静
- (26) 水稲品種赤毛の出穂期に関する遺伝子構成について(補遺) : 日本育種学会第28回講演会講演要旨 : 一般講演
- (60) 甘藷のヘテロシス育種に関する基礎的研究 : V. 高澱粉系統間交配における塊根収量のヘテロシスについて : 日本育種学会第27回講演会講演要旨 : 一般講演
- (24) 水稲品種の短日感応性獲得期について : 日本育種学会第26回講演会講演要旨 : 一般講演
- (59) 甘藷のヘテロシス育種に関する基礎的研究 : IV. 甘藷種間雑種における塊根収量ならびに切干歩合の選抜法について : 日本育種学会第25回講演会講演要旨 : 一般講演
- (12) 甘藷のヘテロシス育種に関する基礎的研究 III. 高澱粉遺伝子集積法ならびにSib-crossよる高澱粉系統の選抜 : 日本育種学会第23回講演会講演要旨 : 一般講演
- 〔59〕稲遠縁品種間雑種の育種学的研究 : III. 雑種集団における主要量的形質の遺伝力と遺伝相関の世代間変異 : 日本育種学会第22回講演会講演要旨 : 一般講演
- 〔26〕本邦水稲中・晩生品種の出穂期に関する遺伝子構成について : 日本育種学会第21回講演会講演要旨 : 一般講演
- 〔35〕稲遠縁品種間雑種の育種学的研究 II. F_4集団における主要量的形質の遺伝力と遺伝相関 : 日本育種学会第18回講演要旨
- 〔22〕水稲の出穂期に関する遺伝子E_1,E_2,とE_3,E_4,E_5の関係について : 日本育種学会第17回講演要旨 : 一般講演
- 13.大麦に出現せる矮性突然変異について : 日本育種学会第七回講演会講演要旨
- 量的遺伝の研究 : (第13報)A・水稲(b)出穂期の遺伝因子の量的支配価に関する研究 : (2)E_3,E_4及びE_5因子の量的作用について
- 50.水稲の出穂期に関するE_3,E_1及びE_5因子の量的支配価について(量的遺伝の研究第13報) : 日本育種学会第六回講演要旨
- 61.大麦の稈長及び出穂期の遺伝について(量的遺伝の研究第12報) : 日本育種学会第五回講演要旨
- 量的遺伝の研究(第11報) : A.水稲(d)出穂期の遺伝とその遺伝因子の量的支配価に関する研究 : (1)E_1,E_2及び矮性因子D_1の量的作用について
- 62.水稲の出穂期に関するE_1,E_2及びD_1因子の量的支配価について : 量的遺伝の研究第II報 : 日本育種学会第四回講演会要旨
- 量的遺伝の研究(第10報) : A.水稲,(c)玄米の大きさの遺伝とその遺伝因子の量的支配価に関する研究 : (2)Gr_3及びD_1因子の量的支配価について
- 量的遺伝の研究(第9報) : A.水稲,(b)稈長の遺伝とその遺伝因子の量的支配価に関する研究 : (2)2稈長遺伝因子と1矮性因子D_1の量的支配価について
- 量的遺伝の研究(第8報) : A.水稲 : (a)穂長の遺伝とその遺伝因子の量的支配価に関する研究 : (4)2穂長遺伝因子と1矮性因子D_1の量的支配価について
- 3.水稲の2穂長遺伝因子と1矮性因子の量的支配値について(第8報) : 量的遺伝の研究 : 日本育種学会第1回講演要旨
- 量的遺伝の研究(第7報) : B.大麦(b)稈長の遺伝と基の遺伝因子の量的支配値に関する研究 : 1.芒穂型因子A,E,H及び芒長抑制因子1_1,1_2の量的支配値について