サツマイモの葉柄プロトプラストからのカルス形成および植物体再生
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概要
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サツマイモには,16群に及ぶ交配不和合群が存在し,同一群内では交配が不可能である.もし,同一群内における体細胞雑種が可能になれば,サツマイモの育種に新たた展開をもたらすと思われる.そこで,本実験において,サツマイモの葉柄プロトプラストの単離とその培養を試みた. 温室で育成したサツマイモ品種「中国25号」の葉柄を供試材料とした.採取した葉柄を殺菌した後細切し,酵素液(0.1%ペクトリアーゼY-23,2%セルラーゼ・オノズカRS,5mM CaCl2・2H2O,0.5Mマニトール)で減圧処理後,28℃,20回/分で約4時間振とうすることにより処理を行った、10mlの酵素液に対し1gの葉柄を用いた.その後ミラクロスでろ過し,3回0・5Mマニトール液で洗浄した。プロトプラストを純化するために,遠心管に0.5Mショ糖液を入れ,その上に0.4Mショ糖液,0.1Mマニトール液の混合液に懸濁したプロトプラストを静かに重ね,さらにその上に 0.5M マニトール液をのせ,遠心をかけた.プロトプラストは緑色の薄層に分離するので,これをパスツールピペットでとり培養に用いた.
- 1987-09-01
著者
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