Lentinan(抗腫瘍性多糖)の生体内運命(第2報) : Methyl Lentinanのラットにおける生体内運命
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概要
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[methyl-^3H]-dimethyl sulfateでlentinanを^3H-methyl化して得られたmethyl化率0.011%の [methyl-^3H]-methyl lentinanをlentinanに添加して生体内運命を調べた。1) 血中濃度は投与直後すみやかに減少し, その後ゆっくりと減少するという二相性を示した。2) 呼気中への排泄は少く, 尿中排泄は投与初期に一時的に排泄が多く, その後長期にわたって少しづつ排泄された。3) 臓器分布は肝臓, 脾臓, 腸間膜リンパ節RES系細胞の富む組織に多くとり込まれた。初期に比較的多かった腎臓, 肺もその後減少した。肝臓, 脾臓, 腸間膜リンパ節についても時間の経過と共に減少した。4) 連続投与をおこなった場合, 臓器への分布は単回投与と同じ傾向であるが肝臓, 脾臓等について量的には少い傾向であった。5) 胆汁排泄は48時間で約2.6%とわずかであった。5) 胎仔移行は胎仔, 新生仔1匹当り母獣に投与したものの0.2%以下とわずかであった。6) 乳汁移行は乳汁1 ml当り0.08%とほとんどみられなかった。Lentinanの生体内運命は現在まで報告されている代謝されにくい高分子多糖や溶連菌製剤のような他の悪性腫瘍免疫療法剤の生体内運命と類似している。
- 1980-12-25
著者
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