Lentinan(抗腫瘍性多糖)の生体内運命(第1報) : Lentinanのマウス, ラット, イヌにおける生体内運命
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Wilzbach法による^3H交換反応で得られた〔^3H(G)-lentinanをマウス, ラット, イヌに静脈内投与してlentinanの生体内運命を調べた。1) 血中濃度は投与直後すみやかに減少し, その後ゆっくりと減少するという二相性を示した。2) 呼気への排泄はほとんどなく, 投与初期に一時的に尿中への排泄が高いほかは尿, 糞中に長期間にわたって少しづつ排泄された。3)臓器分布は肝臓, 脾臓等RES系細胞の富む組織に多くとり込まれ, 投与初期に比較的多かった腎臓, 肺はその後減少した。投与1年以上経過すると肝臓, 脾臓への残留もわずかであった。4) Sarcoma-180腫瘍組織への特異的とり込みは見られなかった。5) マウス, ラット, イヌの間に種差は見出せなかった。6) 現在まで報告されている代謝されにくい高分子多糖体や溶連菌製剤のような他の悪性腫瘍免疫療剤の生体内運命と本質的には同じと思われる。
- 1980-12-25
著者
関連論文
- Lentinan(抗腫瘍性多糖)の生体内運命(第2報) : Methyl Lentinanのラットにおける生体内運命
- Lentinan(抗腫瘍性多糖)の生体内運命(第1報) : Lentinanのマウス, ラット, イヌにおける生体内運命
- EFFECT OF ADMINISTRATION ROUTES OF MONOSODIUM GLUTAMATE ON PLASMA GLUTAMATE LEVELS IN INFANT, WEANLING AND ADULT MICE