タマリンド種子多糖類のラットにおける2年間長期毒性試験
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概要
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タマリンド種子多糖類 (グリロイド) を4,8およぴ12%宛飼料に混ぜて2年間にわたり, SD系ラット雌雄に投与し, その長期毒性を検討した。一般状態, 死亡動物数, 体重の変化, 摂餌量, 尿および血液の生化学的検査, 血液学的検査, 臓器重量, 病理学的検査のいずれにもグリロイド投与による毒性所見は見出し得なかった。病理組織学的に加令に伴う変化として, Controlを含む各群で心筋の障害, 慢性の腎障害, 乳腺の腫瘍(雌), 下垂体の腫瘍が多発し, 死亡獣の死因として大きな比重を占めた。その他動脈周囲炎, osteopathy (線維性骨炎) などがみられた。しかし, これらの病変の性質, 発生率などはすべてSD系ラットに通常みられる範囲のものであった。加令に伴って尿蛋白値の上昇がみられ, この尿蛋白値は腎の病理組織学的所見の程度と相関性を示した。
- 日本トキシコロジー学会の論文
- 1978-05-15
著者
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松岡 信男
大日本製薬株式会社研究所
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松岡 信男
大日本製薬総合研究所
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松永 義正
大日本製薬(株)開発研究所
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大西 久美雄
大日本製薬株式会社中央研究所
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飯田 晶敏
大日本製薬株式会社総合研究所
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大西 久美雄
大日本製薬総合研究所
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辰巳 熙
大日本製薬株式会社総合研究所
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松永 義正
大日本製薬総合研究所
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安部 まさ子
大日本製薬総合研究所
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