毒性試験に使用したビーグル犬にみられた偶発病変の病理組織学
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概要
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毒性試験に使用したビーグル犬86例の偶発性組織病変を, 若齢群と高月齢群との間で比較検索した。肝臓と腎臓の好酸性結晶状核内封入体, 顎下腺の細胞浸潤, 腎臓における尿細管の脂肪化と糸球体の脂質沈着, 胸腺の萎縮と嚢胞形成, 脾臓のsiderofibrotic noduleおよび甲状腺の旁濾胞細胞増生が, 高月齢群で若齢群に比べてより高い頻度でみられた。両群を通じて心外膜における中皮細胞の限局性増生, 精巣上体の核内封入体, 腎臓の限局性肉芽腫性炎および胆嚢における異所性膵が, 各1例で認められた。寄生虫に起因すると考えられる肉芽腫が21例 (24.4%) にみられた。
- 1987-02-15
著者
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沖本 一夫
大日本製薬株式会社総合研究所
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安場 正子
Department Of Toxicology And Teratology Developmental Research Laboratories Dainippon Pharmaceutical
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安場 正子
大日本製薬株式会社総合研究所
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飯田 晶敏
大日本製薬株式会社総合研究所
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