Goodenia scaevolina F. Mnell.葉肉プロトプラストからの植物体再生
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概要
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Goodenia scaevolina F. Muell.のプロトプラスト培養系を確立するため,子葉葉肉からのプロトプラスト単離と培養を試みた.G. scaevolinaの種子は発芽が困難であるため,煙培地を用いて発芽を促進し,子葉を得た.ショ糖0.6Mを含む1/2MS液体培地中で,25℃,暗黒下で1〜2時間処理した後,セルラーゼオノズカRSを1%とペクトリアーゼY-23を0.1%およびマンニトール0.6MとCPW塩を添加した酵素液で,25℃,暗黒下で15時間処理した.単離したプロトプラストは,2,4-Dを1μMとBAPを0.1μMおよびショ糖を0.6M添加した1/2MS液体培地で培養した.ショ糖を浸透圧調整剤および炭素源として用いたことにより,プロトプラストは初代培地で他に処理を加えることなく,カルスまで生長させることができた.このことによって,定期的に培地の浸透圧を下げる操作や継代培養を省くことができた.カルスが直径1〜2mmに生長したところで,IBAを0.1μMとBAPを10μM添加した1/2MS培地に継代することにより植物体が再生した.これらはIBAを2μM含む1/2MS培地で発根後,順化し,開花した.
- 2003-07-15
著者
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