水稲およびソルガムの大きさならびに頴花数に及ぼす水ストレスの影響
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概要
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イネ科作物の生殖生長期初期には, 稈の伸長が始まり, 登熟期の光合成を担う葉が生長し, 頴花原基が形成される.そして, 生殖生長期初期の水ストレスは作物の大きさおよび頴花数に影響を与えて収量を左右するであろう.一方, 出穂日は生殖生長期初期の水ストレスによって遅延する.しかし, 水ストレスによる出穂の遅延と作物の大きさならびに頴花数との対応は全く調べられていない.そこで本研究は, 津田の続報として, 水稲およびソルガムを用いて, 生殖生長期初期の水ストレスが作物の大きさおよび頴花数に及ぼす影響を調査し, 出穂日の遅延との対応関係を検討するために行なった.なお, とりあげた形質は, 粒数と関連が強いものとして個体あたり頴花数ならびにその構成要素, つまり1穂頴花数および穂数, 登熟期の光合成に影響を与えるものとして, 上位3葉身長, そして作物の大きさとして, 草丈, 稈長および穂長である.
- 日本作物学会の論文
- 1984-11-30
著者
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