チャのせん枝後枝条からの萌芽および新芽の生育特性
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概要
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1.中切り等更新処理後の枝条からの新芽の萌芽, 生長特性を知るため, 17年生の3品種の成木茶園において, 4月, 7月せん枝区を設け, 樹高の約1/2をせん枝した後の萌芽, 生育状況を調査した.2.4月せん枝の場合, 残った枝条からの萌芽は20〜30日頃から始まったが, 萌芽した部位は枝の太さや切口からの距離に影響されず, 分岐した枝の基部からの萌芽が多いような傾向を示した.潜伏芽は枝の基部に多いと予想されるので, 枝条上部のせん除によりこれが再び萌芽してきたものと予想された.3.再萌芽した新芽が生長し, 樹冠面の再形成に関与する枝条の率(有効枝条率)は, 処理後4カ月目に30%強であり, せん枝後速やかに樹冠面を旧態に戻し, より新芽生産の質量を高めるためには, 有効枝条率を向上させることも必要であろう.
- 日本作物学会の論文
- 1984-11-30
著者
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