畑地における水稲のかんがい栽培技術向上に関する研究 : 第 4 報苗播時の土壌水分条件が活着・生育に及ぼす影響
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概要
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我が国の水資源は現在かなり豊富にあるが工業の発達ならびに生活の向上に伴って都市用水の需要が増加し, 水不足となることは明らかである。通産省河川局の調べでは, 昭和60年には1日当り総用水量が昭和40年の約倍量の3億8千万ton必要になると予測されている。この需要を満たすためには主要河川の利用率を11%から40〜50%にする必要があるが容易ではない。したがって現在農業用水として利用している1億4千万tonの水を合理的利用するために, 水利技術, 組織団体水利権等を含めて近代化への脱皮を要請されるようになるであろう。そこでこれからの稲作は水の有効利用, 並びに米の生産コスト低下のため労働生産性の高い大型機械化栽培が必要である。また一方, 稲の乾物生産向上には根の健全化をはかる必要がある。この条件を満たすためには湛水栽培では不都合な点が多い。したがって無湛水栽培の最終の形である畑状態で, 水稲の栽培研究を行なっているが, 本試験は稚苗移植法によって初期生育の促進と連作回避をねらいとし, 更に苗播機の大型化をはかるために行なった。特に苗播時の土壌水分とかん水時期の差異が, 活着・生育に及ぼす影響を比較検討した。
- 日本作物学会の論文
- 1971-07-31
著者
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