ヤヌシュ・コルチャック研究の魅力 : 研究の現状と課題
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概要
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日本におけるコルチャック研究は、ようやく1990年代に人って本格化してきた。何冊かの伝記・研究書の出版をはじめ、「コルチャック先生」の映画上映や演劇上演、また、児童文学作品の翻訳紹介、さらには地道なコルチャック展開催などを通じて、広く市民レベルでも注目を惹くようになってきた。日本での受容は1989年の子どもの権利条約国連採択や戦後半世紀の節目の時期と重なり、まずはそうした歴史的背景との関係において開始された。これにやや遅れてコルチャックの子ども・教育思想そのものに関する個別テーマの研究論文、児童福祉、児童文学、保育学などの研究者による訳書、論文が出るようになり、徐々に裾野を広げつつあるというのが現状である。本企画はコルチャックの教育や子どもに関する思想や業績に関心をもつ人々の間で、現在の研究課題・研究状況や研究資料に関する情報交換を行うことを主たる目的とし、今後のコルチャック研究を進展させていくための足がかりとする。
- 日本教育学会の論文
- 2003-08-20
著者
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