ハトムギの水田移植栽培技術の確立 : 第1報 育苗法
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概要
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ハトムギの機械移植用苗の育苗法について検討した。1.発芽は30℃の恒温条件の下では,3日から当日でほぼ80%以上の発芽率を示した。しかし最低温度が低下すると,発芽速度は遅くなった。2.発根力は育苗期問の短い9日苗が良かった。20日苗では生育の大きな笛が良かった。3.播種量の違いによる苗の生育差はみられなかった。しかし,発根期の違いによる生育差が大きく,1L以上の苗を多くするには発芽を均一に行なう必要がある。4.Nは無施用より1g/箱,2g/箱施用した方が苗長,苗令とも進んだ。播種後11日目では1g/箱施用に差はみられなかった。苗長は播種後11日で移植に適する長さになった。播種後22日では苗長は20cm以上になり機械移植は不適と思われる。5.250g/箱の播種量ではルートマットの形成は弱かった。以上,ハトムギの育苗は播種量350g/箱から450g/箱N施用量は1g/箱,育苗日数10日以上20日以内が適当と思われる。発芽には水稲用育苗器(30℃設定)を用い,出芽後は露路で育苗を行なう。その他,水稲技術に準じて行なえば,機械移植用苗の育苗は可能である
- 日本作物学会の論文
- 1981-12-10
著者
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