タバコ群落の構造と受光態勢に関する研究 : 第2報 栽植密度試験(その2)
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概要
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ポット植で,栽植密度を3段階に変えた場合のタバコの生育特性および個体群内の光環境の変化を検討した。移植後1ヵ月足らずで区間差があらわれた。すなわち密植の程度が高いほど,出葉速度が小さく各着位の葉の乾物歩留が小さくなる反面,草丈が高くなる傾向を示した。摘心時の1株当り総葉面積量は密植になるほど少ないが,着位別葉長・葉幅については,中下位葉は密植になぬほど小さく,中上位葉では逆の傾向にあった。すなわち,密植ほど樹型が円錐型から円筒型に移行していく。各着位の葉面受光量は,密植ほど小さいがある限界をこえると区間差が縮まる。また収穫時には,この傾向がさらに強調された。また各葉の乾物歩留も葉面受光量に対応して同様の傾向を示した。
- 日本作物学会の論文
- 1970-12-10