タバコ群落の構造と受光態勢に関する研究 : 第1報 栽植密度試験(その1)
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概要
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タバコ作において,睦株間距離を変えた場合の群落内の光環境条件と,タバコの生育特性について検討した。生育初期には,密植区の方が生育が良いが,大土寄時以降葉が繁茂し草丈が伸長するにつれ,密植区の葉面受光量は減少し,摘心期になると葉長・葉幅に有意な区間差は認められなくなる。葉の乾重は,摘心期から収穫期にかけて差があらわれ,密植ほど乾重が小さく,この傾向は,中下位葉で著しく上位葉では小さかった。収量については,疎植ほど1本当りの収量は増加するが10a当りの収量は減少した。そして,以上のたばこの形質の変化は,畦間距離を変えるより株間距離を変えた場合の方が大であった。
- 日本作物学会の論文
- 1970-12-10
著者
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中島 樹人
日本専売公社鹿児島たばこ試験場
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山中 弘久
日本専売公社岡山たばこ試験場
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前原 為徳
日本専売公社鹿児島たばこ試験場
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野元 房子
日本専売公社鹿児島たばこ試験場
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野元 房子
鹿児島たばこ試
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山中 弘久
日本専売公社鹿児島たばこ試験場
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