醸造用二条大麦の栽培法並に品質に関する研究
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概要
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豊前地域での二条大麦の栽培は県全体の1/3以上を占めているので,これの栽培法並に品質に関する試験を1962年〜1968年まで実施した。施肥量は短棹で比較的倒伏に強い品種ではNの総施用量は,アール当り0.8〜0.9kg,長秤種ではO・7kg,また施肥法は,基肥と分けつ肥の2回分施,施肥割合は基肥,分けつ肥が4:6よりも6:4の方が好ましい。肥料の名柄間に肥効の差はない。また緩効性肥料でも金量基肥では無理がある。次に晶質,特に粒の蛋白含量の増減は,施肥量あるいは施肥法よりも,栽培年次の気象条件の良否に大きく左右されるようである。その意味から省力栽培でも品質の低下はない。省力栽培は,土地条件の制約が多いが,排水良好困の多い豊前地域は,労働生産性向上のため,積極約に活用すべきである。省力法として,穴まき,ドリルまき,尾輪まき,不耕起まき等があるが,中でも不耕起まき,わら被覆栽培は省力で,雑草防止上でも効果が高い。
- 日本作物学会の論文
- 1970-06-30
著者
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