福岡・佐賀両平野の対照地帯に於ける稲作の比較について : 第2報 経営形態ならびに生産性の差異
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概要
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福岡の対照地帯における水稲の1Oa当収量の増加が,佐賀の対照地帯よりも少くない点を,経営形態の面より検討した結果,筑後田作は第一種兼薬農家数の増加,筑後田作い草は第二種兼業農家数の増加にともなう男の基幹的農業従事者数の減少と経営規模の小さいことなどからして,元来土地地生産性は高いが,労働生産性の点で佐賀の対象地帯よりも劣ること,ならびに第3表て見るように,米の粗収入が農家粗収人に占める割合は筑後農薬地域が佐賀農業地域よりも約8%内外低いこと,更に農家所得に対する農業所得の割合が9〜15%も低いことなど見て,筑後の両地帯の稲作に対する熱意は佐賀の対照地帯よりもやや劣るものと思われ,このようなことも10a当収量の増加の劣る一因があるものと思われる。
- 日本作物学会の論文
- 1967-06-30
著者
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