大区画水田における湛水散播水稲の生育・収量の圃場内変異に関する一事例
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概要
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1999年, 2000年に, 福井県坂井町の3 haの有人ヘリコプタによる水稲キヌヒカリの湛水散播圃場で, 生育, 収量の圃場内変異を調査した.草丈の変異は生育を通して小さく, 茎数, 乾物重は生育初期ほど大きく変異した.苗立ち密度は生育初期の茎数, 乾物重の変異に強く関与し, この影響を除いた幼穂形成期の残差標準偏差は茎数で86〜96本m^<-2>, 乾物重は54〜68(gm)^<-2>であった, 葉色(SPAD502)は標準偏差で1.3〜3.4と若干変異し, 苗立ち密度の影響が幼穂形成期に弱く認められた.収量平均は1999年が571gm^<-2>, 2000年が524gm^<-2>で, 標準偏差は収量で49〜61gm^<-2>, 総籾数で3626〜4659粒m^<-2>, 登熟歩合で3.8〜12.1%と大きく, これらに及ぼす苗立ち密度の影響は小さかった.
- 2002-03-31
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