コシヒカリの生育診断にもとづく倒伏防止技術の研究
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概要
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北陸の立地条件で倒伏に弱いコシヒカリの多収栽培および生育診断技術を検討した.その結果, 繁茂が最大となる出穂直前(穂ばらみ時)のLAIと収量は二次曲線的な関連を有し, LAIが5.0前後で高収量が得られ, 6.0以上では倒伏し易かった.幼穂形成期のLAIは3.5前後が目標と考えられた.稲体の窒素吸収量は幼穂形成期にm^2当たり6g, 穂ばらみ時に9gが適当と推定された.幼穂形成期のLAIは群落直上3mからの画像解析で植被率として推定できる.幼穂形成期の植被率が60%でLAIはおよそ3.5と推定される.植被率が70%を越える場合は, パクロブトラゾール0.6%粒剤を散布することで倒伏による減収が抑えられた.
- 日本作物学会の論文
- 2002-03-31
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