乾燥剤処理による小豆の落葉促進
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概要
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今回, 早生小豆に乾燥剤レグロックス液剤を処理することにより, 収穫時の残葉数が減少し, さらに, 残葉についても枯凋・乾燥する効果を得た。また, この乾燥剤による落葉促進・乾燥効果は, 処理時期が遅いほど, 処理量が多いほど効果が大きく, しかも, 早い時期の処理では, 千粒重, 着莢数, 収量の低下や屑豆歩合の増加が大きい傾向がある。したがって, 処理方法としては, 小豆の熟莢率が70%の時期頃にレグロックス液剤を15〜30ml/a程度散布するのが適当であると考えられ, この処理によって, 小豆の収穫・乾燥作業の能率化・省力化と機械化適応性の向上が期待できる。また, 今後の問題としては, 薬剤の作物に対する残留毒性および登録の問題が残されている。
- 日本作物学会の論文
- 1986-03-31