稚苗移植栽培における 2.4-D などの倒伏防止効果
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
稚苗移植栽培における2.4-D・PAMの倒伏防止効果を検討した。1 草丈に対する抑制効果は, 2.4-D出穂24日前処理(6g/a)に認められた。2 茎数に対する作用は2.4-D出穂44日前および34日前処理(6g/a)が有効茎歩合を高め, 穂数を増加させた。PAM出穂44日前処理(0.5kg/a)もこれに近い傾向を示した。3 倒伏係数では, 2.4-D出穂34日前および24日前が小さく, 倒伏防止効果が認められ, また出穂44日前処理のPAM・2.4-Dにも倒伏防止効果が期待できる。4 2.4-D出穂44日前・34日前および24日前の処理では上位節間の第1・2・3節間が短縮され, 処理時期が遅いほど上位節間への影響が大きい。PAM出穂44日前処理では第2・3節間がやや短縮される傾向が認められた。5 収量は2.4-D出穂44日前・34日前処理およびPAM出穂44日前処理で高い。6 2.4-D処理時は成苗の移植栽培(5〜6葉時)では出穂30日〜35日前とされるのに対して, 稚苗移植栽培(2葉苗)では, より早い時期の出穂34〜44日前処理の効果を認めた。PAMも2.4-Dとほぼ同じ効果を示すものと考えられる。
- 日本作物学会の論文
- 1968-03-25
著者
関連論文
- 国産大豆の品質-11-播種・培土・追肥の各栽培法が百粒重および一般成分組成におよぼす影響
- 水稲の食味関連要素と食味の関係 : 1. 新品種『ハナエチゼン』の食味関連要素
- 100 水稲の食味関連要素と食味の関係 : 第1報 新品種『ハナエチゼン』の食味関連要素
- 7 送風処理による籾の褐変及び茶米発生に関する一考察
- 水稲機械化晩植の育苗法と栽培法に関する研究
- 水稲新品種ハナエチゼンの育成経過と特性
- 21 積雪程度と大麦の生育収量
- 田植え機用稚苗の播種後貯蔵におけるジベレリンの効果
- 2. PAMによる水稲成育調節に関する研究
- 稚苗移植栽培における 2.4-D などの倒伏防止効果
- 水稲における開頴籾発生の品種間差異と若干の栽培条件との関係
- 水稲における開頴籾発生の品種間差異と若干の栽培条件との関係 (第141回講演会)
- 湛水直播栽培における初期生育の安定化に関する研究 : 第 1 報種籾の浮上防止について
- 除草剤によるミズガヤツリの防除 : 雑草とその防除に関する諸問題