水稻収量予察の作物学的研究 (予報) : III. 水稻品種の早晩による莖數増加曲線と穗數予察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
By examining the curves of tillering in rice obtained from the data of experiments in nineteen years on climate-adaptability of rice in Konosu Agricultural Experiment Farm, differences among the curves of early, intermediate and late varieties and the relations between panicle number and curves of tillering were studied. And the results were summarized as follows. (1) The authors discovered the fact that there had been no differences among early, intermediate and late maturing varieties so far as the date of the highest point of the curve is concerned. When the plants were cultivated under similar conditions and transplanted on the same day, the highest point of the tillering curve of each of all the varieties fell on the same date, irrespective of varieties and cultivating methods. (2) In the case of normal transplanting condition, it was pointed out that the beginning of young panicle formation always occurred before that highest point of the curve in early varieties, almost at the same time in intermediate varieties and always after that in late varieties. (3) The period from the date of beginning of tiller-vanishing to that of heading was short in early varieties and long in late ones. As a result of it, it was well understood that, according to the average in thirteen years, an early variety decreased 12.6 %, an intermadiate one 41.1 % and a late one 70.8 % of all vanished tillers by their heading time. (4) The percentages of panicle numbers to maximum tiller numbers, as an average of thirteen years, were 79〜72 % in early varieties, 71〜64 % in intermediate ones and 66〜62 % in late ones. As a whole, it seemed that the earlier a variety matured, the higher the percentage of the successful panicles became. (5) Regarding the finishing period of successful tillering in thirteen years, there was a nine-day interval, at least, between earliest and latest year. So that, it was proved that it had been very difficult to forecast panicle numbers by means of the tiller numbers in that period. (6) According to the result of investigation of the correlation between panicle numbers and tiller numbers of every point of tillering curves it was proved that the methods of forecasting panicle number by means of tiller numbers had been unavailable until the period of the maximum tillering or the young panicle formation. Moreover, as correlation coefficients between panicle numbers and tillering numbers in these periods ranged at about 0.88〜0.62, forecasting the number of panicle may not be done satisfactorily even in these periods.
- 日本作物学会の論文
- 1953-06-30
著者
関連論文
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第90報 稲群落の姿勢と光-同化曲線との関係
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXIII) 頴花数の最も減少し易い時期と幼穂形成始期より出穂まで日数の変異 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXI) 全分げつを対象とした幼穂の発育経過の追跡 (2) 第一苞分化期, 第二次枝梗分化期, 頴花分化期, 減数分裂期の始期・盛期・終期とその時の形態的特性 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XVIII) 稔実歩号の予察 (II) (第102回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第88報 苗代期の気温・水温の各種の組み合わせ処理が同一葉令の水稲苗の諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXIV) 水稲の生育各期における栽植密度の変化が収量並びに収量構成要素に及ぼす影響 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) XII, XIII, XV : 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XI. 稔実歩合の予察(1) (第99回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : X. 千粒重の予察(1) (第99回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : X. 千粒重の予察(1)
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : IX. 主要時期に於ける日射強度が水稲の収量並に収量構成4要素に及す影響
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : VIII. 生育時期別日射制限が水稻の収量並に収量構成要素に及す影響
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (VI) 稔実歩合と収量予察との関係
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : 〔V〕 収量構成4要素の決定時期特に決定終期に就いて
- 水稻収量予察の作物学的研究 (予報) : II. 水稻収量と収量構成要素並に要素間の關係
- 水稻収量予察の作物学的研究 : I. 水稻収量の作物学的予察と収量構成要素の年變異
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第104報 登熟期の光の強さおよび投射様式の違いが登熟歩合に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第103報 諸条件が個体群の光-同化曲線に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第102報 水稲個体群における繁茂度と光-同化曲線との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第98報 葉身窒素含有率および葉身の厚さが個葉の表面および裏面の光-同化曲線に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第91報 全光中散光成分の占める割合の多少と水稲個体群の光-同化曲線との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第84報 昼夜水温の変化が水稲苗の生育反応に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第83報 出穂後の稲の姿勢と品種の早晩との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第81報 苗代期の気温・水温・遮光および施肥量の各種の組み合わせが水稲苗の諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第78報 各種の気温・水温条件下で育成した苗の各種の気温・水温条件下での活着良否について : (1) 苗代日数が同一の苗を移植した場合
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第114報 分げつ期における硝酸態窒素利用率向上について
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第113報 穂揃期窒素追肥が品質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第111報 生育中期の窒素制限処理が病害および風害抵抗性におよぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第110報 水稲個体群の葉色表示法について (2)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第107報 苗代期の温度条件および土壌水分条件の相違が苗の各種特性に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第109報 穂揃期窒素追肥が倒伏抵抗性・根の活力・収量および品質におよぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第106報 葉令指数と出穂前日数との関係について
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第105報 V字理論稲作と減数分裂期の低温抵抗性との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第97報 生育時期別無窒素処理が,出穂後の受光態勢および倒伏抵抗性におよぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LVII.空気中の炭酸ガス濃度の多少が水稲の収量・収量構成要素および稲体組成に及ぼす影饗
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LVI. 登熟程度の数字的表現方法の研究
- 水稲収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLIV. 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用 (7) (第117回 講演会)
- 水稲収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLIII. 完全自然条件下における空気力学的炭素同化作用測定方法とその2〜3の結果
- 水稲收量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLI. 水稲の登熟機構の研究 (7) 炭素同化量並びに稲体各部の炭水化物含量の日変化と籾への転流量の日変化との関係 : 転流機構に関する一知見
- 水稲の収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XXXIII. 戸外の全植物体を対象とした炭素同化作用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXIX. 圃場の集団個体を対象とした水稲の炭素同化作用 (第108回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXVIII. 水稲登熟機構の研究 (1) 乳熟期の炭素同化作用の日変化と炭水化物の転流との関係 (第108回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXV. 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用とその作況予察への応用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XIX) 千粒重の予察 (II) (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XIV. 水稲収量構成4要素の個体間変異とそれに素づく調査個体数の決定 (第101回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第76報 各種気象型の下に生育する水稲に対する各種窒素施用方法の反応
- マラヤの稲作における稲・土・水の関係についての数種の実験と調査(マラヤ稲作シンポジウム特集号)
- マラヤ稲作概観とその技術援助の大要(マラヤ稲作シンポジウム特集号)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第93報 苗代期の温度条件および窒素施肥条件の相違が苗の各種特性に及ぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第l00報 穂相による稲作診断 : (3) 1・2次枝梗上の分化頴花数, 穂長・実穂長および粒着密度
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第99報 穂相による稲作診断 : (2) 苞葉の発現と発生条件
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第95報 窒素吸収制限処理が根の活力に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第101報 水稲個体群の葉色表示法について(1)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第92報 窒素施肥による米の蛋白質の収量およびその栄養価増大の可能性の栽培試験
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第96報 頴花数と登熟歩合と収量との関係, とくに最適モミ数と最適登熟歩合について
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第89報 各種の気温・水温条件下で育成した苗の各種の気温・水温条件下での活着良否について (2) 葉令が同一の苗を移植した場合
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第80報 普通圃場における硝酸態窒素利用による理想型稲の創作とそれによる増収試験
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第79報 硝酸態窒素を用いた循環灌漑による理想型稲の創作の研究
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第87報 出穂期までの乾物生産におよぼす窒素の影響ならびに乾物生産と単位面積あたり頴花数の成立内容との関係
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第86報 頴花数の成立内容におよぼす窒素の影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第66報 稲の姿勢を任意に調節する方法の研究
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第75報 茎葉部・茎基部・根部の各部に対する温度処理が分げつ発生に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第73報 過繁茂の場合における稲体の受光態勢による登熟歩合診断の研究
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第72報 収量成立経過からみた直播水稲の追肥方法の研究
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第71報 生育各期の気温・水温の各種の組み合わせが水稲の生育およびその他諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第70報 生育各期の気温・水温の各種の組み合わせが水稲の収量および収量構成要素におよぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第69報 高収量成立原理の探索と実証 (2)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第68報 稲の姿勢と同化能率 (1)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第67報 高収量成立原理の探索と実証(1)
- 水稲収量予察の作物学的研究 : XXX. 全莖を対象とした幼穗の発育経過の追跡 (4) 總括
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : XI. 稔実歩合の予察(1)
- 水稻収量予察の作物学的研究 (予報) : III. 水稻品種の早晩による莖數増加曲線と穗數予察
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第82報 生育各期における無窒素処理が水稲の生育・収量におよぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第77報 水稲の澱粉含有率と窒素含有率との関係, 特にヨード反応による穂肥要否診断の価値
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXVI) 一穂頴花数の成立機構について
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXII) 全分げつを対象とした幼穂の発育経過の追跡 (3) 頴花の縦成長と横成長 (第102回講演会)
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LVIII. 生育各期の窒素の異常多施が水稲の収量・収量構成要素・生育外部形態および体内成分等に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LIII. 品種の早晩と栽培時期の早晩による幼穂発育経過の差異と発育段階の認定法 (2)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LI. 水稲収量成立経過から見た追肥方法の実験
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : L. 穂相による稲作診断:(1) 一次枝梗着生間隔と栽培条件との関係, 特に双生または輪生枝梗穂 (女穂) の発生と栽培条件との関係
- 水稲収量の成立と予案に関する作物学的研究 : XLVI. 品種の早晩と栽培時期の早晩による幼穂発育経過の差違と発育程度の認定法 (第118回 講演会)
- 水稲収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XXXIX. 水稲の登熟機構の研究 (5). 生育各期の気温の高低・日射の強弱並びにその複合条件が水稲の登熟に及ぼす影響 : XL. 水稲の登熟機構の研究 (6). 生育各期の気温較差が水稲の登熟に及ぼす影響
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXXI. 登熟機構の研究 (2) 登熟各期の温度の高低・日射の強弱並びにそれらの複合条件が登熟に及ぼす影響 (第109回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (VII) 稻体診断による穂数予察
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : IV. 生育時期別乾物重・その成長曲線並に相対成長率と豊凶との関係