水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第72報 収量成立経過からみた直播水稲の追肥方法の研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
With a view to making clear the difference in yield-determining process between transplanted rice plants and directly sown ones, the authors carried out nitrogen top-dressing experiments on directly sown plants in 1962 and '63 along the same line as in the previous experiments (LI) in which transplanted plants were dealt, obtaining the following results. 1. The most effective time for top-dressing to increase the magnitude of each yield-component was found as follows: (1) The number of panicles per unit area is most effectively increased at the most active tillering stage, (2) the number of spikelets per panicle is at the neck-node differentiation stage, (3) the percentage of ripened grains is at the full heading stage and (4) the weight of 1,000 grains is just before the reduction division stage. 2. On directly sown rice plants the number of degenerated spikelets was much less than that on transplanted ones, so the nitrogen top-dressing just before the reduction division stage was hardly effective for decreasing the number of degenerated spikelets. (On transplanted plants the nitrogen top-dressing at this time is quite effective for decreasing the number of degenerated spikelets.) The reason why the number of degenerated spikelets on directly sown plants was much less than that on transplanted could be ascribed to the fact that the number of differentiated spikelets was much less on account of much more number of panicles per unit area being produced on directly sown plants than that on transplanted ones, respectively. 3. There was no top-dressing method which consistently gave either the highest yield or the lowest yield under all conditions, which suggested that the best top-dressing method varies with the cultural conditions and seasons. The four components of yield have their individual best time for top-dressing a time when each component is most easily increased, while the yield which is a product of these four components has no one definite top-dressing time at which it is most easily increased. 4. Examining the results, the authors reached the following conclusion which was the same as that obtained from the previous experiments on transplanted plants. The most suitable method of top-dressing differs with conditions under which the plants grow. Under conditions which produce plants with a high percentage of ripened grains and a small number of spikelets, a top-dressing which makes the plants increase its number of spikelets is suitable, while under conditions which produce the reverse effect, a top-dressing which makes the plants increase its percentage of ripened grains is suitable. Accordingly, it is necessary for the growers to adopt the most suitable method of top-dressing by examining the rice plants in their own paddy fields. However, in case of the percentage of ripened grains and the number of spikelets per unit area being both moderate in magnitude or both components being well balanced (and such cases seem to be common), the methods of top-dressings which increase the number of spikelets per unit area as well as the percentage of ripened grains (such as Treatment No. 7 and 10) would be the most suitable.
- 日本作物学会の論文
- 1964-12-30
著者
関連論文
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第90報 稲群落の姿勢と光-同化曲線との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第89報 稲群落の姿勢と光-同化曲線との関係 (第145回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXIII) 頴花数の最も減少し易い時期と幼穂形成始期より出穂まで日数の変異 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXI) 全分げつを対象とした幼穂の発育経過の追跡 (2) 第一苞分化期, 第二次枝梗分化期, 頴花分化期, 減数分裂期の始期・盛期・終期とその時の形態的特性 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XVIII) 稔実歩号の予察 (II) (第102回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第88報 苗代期の気温・水温の各種の組み合わせ処理が同一葉令の水稲苗の諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第87報 水稲苗に対する気温・水温の各種の組み合わせ処理が苗の諸形質におよぼす影響について (第144回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XXIV) 水稲の生育各期における栽植密度の変化が収量並びに収量構成要素に及ぼす影響 (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) XII, XIII, XV : 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XI. 稔実歩合の予察(1) (第99回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : X. 千粒重の予察(1) (第99回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : X. 千粒重の予察(1)
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : IX. 主要時期に於ける日射強度が水稲の収量並に収量構成4要素に及す影響
- 水稲収量予察の作物学的研究(予報) : VIII. 生育時期別日射制限が水稻の収量並に収量構成要素に及す影響
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (VI) 稔実歩合と収量予察との関係
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : 〔V〕 収量構成4要素の決定時期特に決定終期に就いて
- 水稻収量予察の作物学的研究 (予報) : II. 水稻収量と収量構成要素並に要素間の關係
- 水稻収量予察の作物学的研究 : I. 水稻収量の作物学的予察と収量構成要素の年變異
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第104報 登熟期の光の強さおよび投射様式の違いが登熟歩合に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第103報 諸条件が個体群の光-同化曲線に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第102報 水稲個体群における繁茂度と光-同化曲線との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第98報 葉身窒素含有率および葉身の厚さが個葉の表面および裏面の光-同化曲線に及ぼす影響
- 16 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第108報 生育各期における生育調節が乾物生産および収量に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第94報 個葉の表面および裏面の光強度と同化量との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第91報 全光中散光成分の占める割合の多少と水稲個体群の光-同化曲線との関係
- 9. 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第104報 登熟期の光の強さおよび投射様式の違いが登熟歩合に及ぼす影響
- 8. 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第103報 諸条件が群落の光一同化曲線に及ぼす影響
- 20 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第102報 本田期における水稲群落の繁茂度と光一同化曲線との関係
- 19 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第101報 苗代期における水稲群落の繁茂度と光一同化曲線との関係
- 3 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第97報 葉身窒素含有率および葉身の厚さが単葉の同化作用特性に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第93報 単葉の表面と裏面の照度と同化量との関係 (第146回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第90報 散光成分割合の多少と稲群落の光同化曲線との関係 (第145回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第84報 昼夜水温の変化が水稲苗の生育反応に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第83報 出穂後の稲の姿勢と品種の早晩との関係
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第81報 苗代期の気温・水温・遮光および施肥量の各種の組み合わせが水稲苗の諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第78報 各種の気温・水温条件下で育成した苗の各種の気温・水温条件下での活着良否について : (1) 苗代日数が同一の苗を移植した場合
- 77 登熟期環境条件が種子の特性に及ぼす影響 : 種被の特性と発芽性との関係
- 116 初期生育に対する移植時の各種環境条件の影響
- 17 水稲種子の生理的特性に及ぼす登熟期温度処理の影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第114報 分げつ期における硝酸態窒素利用率向上について
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第113報 穂揃期窒素追肥が品質に及ぼす影響
- 74 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第118報 登熟期の環境条件が種子の発芽性に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第111報 生育中期の窒素制限処理が病害および風害抵抗性におよぼす影響
- 7 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第115報 栽植方法が水稲個体群の生産態勢に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第110報 水稲個体群の葉色表示法について (2)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第107報 苗代期の温度条件および土壌水分条件の相違が苗の各種特性に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第109報 穂揃期窒素追肥が倒伏抵抗性・根の活力・収量および品質におよぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第106報 葉令指数と出穂前日数との関係について
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第105報 V字理論稲作と減数分裂期の低温抵抗性との関係
- 110 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第112報 浸種温度が水稲種子の発芽および初期成育に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第97報 生育時期別無窒素処理が,出穂後の受光態勢および倒伏抵抗性におよぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LVII.空気中の炭酸ガス濃度の多少が水稲の収量・収量構成要素および稲体組成に及ぼす影饗
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : LVI. 登熟程度の数字的表現方法の研究
- 水稲収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLIV. 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用 (7) (第117回 講演会)
- 水稲収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLIII. 完全自然条件下における空気力学的炭素同化作用測定方法とその2〜3の結果
- 水稲收量の成立と予察に関する作物学的研究 : XLI. 水稲の登熟機構の研究 (7) 炭素同化量並びに稲体各部の炭水化物含量の日変化と籾への転流量の日変化との関係 : 転流機構に関する一知見
- 水稲の収量の成立と予察に関する作物学的研究 : XXXIII. 戸外の全植物体を対象とした炭素同化作用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXIX. 圃場の集団個体を対象とした水稲の炭素同化作用 (第108回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXVIII. 水稲登熟機構の研究 (1) 乳熟期の炭素同化作用の日変化と炭水化物の転流との関係 (第108回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XXV. 戸外の全植物体を対象とした水稲の炭素同化作用とその作況予察への応用
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : (XIX) 千粒重の予察 (II) (第102回講演会)
- 水稲収量予察の作物学的研究 (予報) : XIV. 水稲収量構成4要素の個体間変異とそれに素づく調査個体数の決定 (第101回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第76報 各種気象型の下に生育する水稲に対する各種窒素施用方法の反応
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第75報 各種気象型に対する窒素施用方法の反応についての試験 (第139回講演会)
- マラヤの稲作における稲・土・水の関係についての数種の実験と調査(マラヤ稲作シンポジウム特集号)
- マラヤ稲作概観とその技術援助の大要(マラヤ稲作シンポジウム特集号)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第93報 苗代期の温度条件および窒素施肥条件の相違が苗の各種特性に及ぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第l00報 穂相による稲作診断 : (3) 1・2次枝梗上の分化頴花数, 穂長・実穂長および粒着密度
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第99報 穂相による稲作診断 : (2) 苞葉の発現と発生条件
- 13 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第107報 苗代期の温度および土壌水分の各種の組み合せ処理が苗の諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第95報 窒素吸収制限処理が根の活力に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第101報 水稲個体群の葉色表示法について(1)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第92報 窒素施肥による米の蛋白質の収量およびその栄養価増大の可能性の栽培試験
- 45 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第98報 穂相による稲作診断(2) 苞葉の発現と発生条件
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第89報 各種の気温・水温条件下で育成した苗の各種の気温・水温条件下での活着良否について (2) 葉令が同一の苗を移植した場合
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第94報 窒素供給制限処理が根の活力に及ぼす影響 (第146回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第91報 苗代期の温度条件および窒素施肥条件の相違が苗の各種特性に及ぼす影響 (第145回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第66報 稲の姿勢を任意に調節する方法の研究
- 12 低水温下での水稲の生育に及ぼす苗令,育苗温度,移植時の断根の影響
- 107 苗の低温障害発現に関する研究 : 苗の低温障害発現に及ぼす苗令および育苗法の影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第84報 昼夜水温の変化が水稲苗の生育反応に及ぼす影響 (第143回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第83報 出穂後の稲の姿勢と品種の早晩との関係 (第142回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第81報 苗代期の気温・水温の各種の組み合わせが水稲苗の諸形質に及ぼす影響 (第141回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第75報 茎葉部・茎基部・根部の各部に対する温度処理が分げつ発生に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第78報 苗代における気温・水温の各種の組合わせ処理が苗の生育および活着に及ぼす影響について (第140回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第76報 茎葉部・茎基部・根部別の各種温度処理が分げつ発生におよぼす影響 (第139回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第73報 過繁茂の場合における稲体の受光態勢による登熟歩合診断の研究
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第73報 過繁茂の場合における稲体の受光態勢と登熟歩合との関係 (第138回講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第72報 収量成立経過からみた直播水稲の追肥方法の研究
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第71報 生育各期の気温・水温の各種の組み合わせが水稲の生育およびその他諸形質に及ぼす影響
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第70報 生育各期の気温・水温の各種の組み合わせが水稲の収量および収量構成要素におよぼす影響
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第69報 高収量成立原理の探索と実証 (2)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第68報 稲の姿勢と同化能率 (1)
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第71報 収量成立経過から見た直播稲の追肥方法の実験 (第137回 講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第69報 高収量成立原理の探索と実証 (2) (第136回 講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第68報 稲の姿勢と同化能力 (第136回 講演会)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第67報 高収量成立原理の探索と実証(1)
- 水稲収量の成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第88報 各種の気温・水温条件下で育成した苗の気温・水温条件下での活着良否について (第144回講演会)
- 作物の形と機能に関する研究 : (1) 水稲模型による田面直達光分布の測定法について (第143回講演会)
- 水稲収量成立原理とその応用に関する作物学的研究 : 第70報 生育各期における気温水温の各種の複合条件が水稲の生育収量の他諸形質に及ぼす影響 (第137回 講演会)