ダイズ種子の冠水抵抗性検定法
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概要
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ダイズ種子の冠水抵抗性検定法を確立するために, 種子の浸漬条件ならびに発芽時における環境条件の影響を実験室と温室において検討した. この結果, 浸漬によって種子が破る障害が発芽率低下の要因であることが示された. 従って, 冠水抵抗性検定に供する種子は病害を受けていたり, 種子に傷があったりしてはならない. 室内実験の結果と土壌に播種した実験の結果は有意な相関関係にあり, ダイズ種子の冠水抵抗性は室内実験で検定し得ることが示された. ダイズ種子の冠水抵抗性検定法は次の通りである. 1) 70%エノタールで30秒間消毒した種子を試験管に人れ, 蒸留水90 mlを加え25℃で4日間置く. 2) 浸漬処理終了後種子を乾いたろ紙上に6時間放置して風乾する. 3) 乾燥した種子を湿ったろ紙2枚を敷いたシャーレに置床し, 25℃で発芽させる. 4) 置床後4日目に発芽率を調査する. 5) その発芽率で種子の冠水抵抗性を表示する.
- 日本作物学会の論文
- 1992-09-05
著者
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