作季および地域を異にするダイズ種子の発芽率, 貯蔵能力および冠水抵抗性の品種間変異
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概要
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高温多湿地域におけるダイズ作では種子の発芽率, 貯蔵能力および冠水抵抗性が問題となる. そこで異なる作季と地域にダイズ品種を栽培し, 生産された種子の発芽率, 貯蔵能力および冠水抵抗性の差異を調査した. 種子の発芽率と冠水抵抗性は作季と地域によって有意に異なり, 台湾南部の低温乾燥な秋作で生産された種子は発芽率が高く, 冠水抵抗性も強い傾向を示した. 種子の貯蔵能力は品種間に有意差が認められ, 遺伝的な形質と推定された. また, 種子の貯蔵能力と冠水抵抗性(貯蔵前および貯蔵後)との間には有意な正の相関が認められたので, 交配により冠水抵抗性が強く貯蔵能力が高い系統の選抜が可能とみられる.
- 1996-09-05