台湾におけるダイズ品種の異なる作季及び栽培管理に対する反応
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概要
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ダイズ22品種を春・夏・秋三作低投入と高投入管理で栽培し, 収量の作季ならび投入に対する品種間変異を調べた.供試品種の収量は, 春作および夏作の方が秋作より高収を示した.三作共に, 高投入管理の収量が高く, その差異は約二倍程度を示した.品種間差異, また品種と作期・品種と投入の相互作用も統計的に有意であった.収量の投入反応を高投入と低投入管理の収量の差との比によって評価すると, 高投入栽培で高収量を表す品種がその反応が大きかった.その関係は三作共に正の相関関係であり, すなわち, 一般に高投入栽培において多収の品種が, 低投入管理で栽培すると, 収量の減量程度は, 多収品種ほど大きく低収品種ほど小さかった。
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1997-06-01