アフリカイネ (Oryza glaberrima) の早朝開花性を、日本の栽培イネ (Oryza sativa) に導入して、開花期高温障害回避性付与の試みを提案する
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概要
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イネの開花期高温障害の原因の一つとして、開花時の高温による受精不良が挙げられている(Satake and Yoshida 1978、今木・常慶 1980)。この高温障害を回避する方法として、アフリカイネの持つ早朝開花性をアジアイネに導入する考えが提案されたことがある(Nishiyama and Blanco 1980)。近年アジアイネとアフリカイネの種間交雑が試みられ、その後代系統の特性調査が行われている(石井1996他)。そこで、本実験では入手できたアフリカイネ8系統, アジアイネで開花時刻の早いことが確認されている密陽23号他3品種(今木他1983、今木他1987)およびコシヒカリと日本晴を供試(表1)して, アフリカイネ(Oryza glaberrima)は、開花時刻の早いアジアイネ(Oryza sativa)や普通栽培イネに比べて開花時刻帯がどの程度早いかを確認し、この特性を日本の栽培イネに導入する意義を考えるために実験を行った。
- 2000-07-25
著者
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