香り米品種の栽培事例 : 和歌山県, 奈良県, 宮崎県
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
香り米は、香稲、匂米、麝香稲、カバシコ、ネズミ米等ともよばれ、炊飯すると独特の香りを発生する稲品種の総称である。嵐(1975)により、すでに報告されているように、昔より九州から北海道まで山間地を中心に、ほぼ全国的に分布していた。ところが、良質多収の品種による統一、とくに終戦後の食糧難、大増産の時代に多くの在来稲とともに香り米品種の相当数が失われた。演者は、失われつつある香り米品種の形態的・生態的特性と香気成分に関心をいだき研究を進めているが、最近、高知県、宮崎県、和歌山県、等の栽培地を訪れて、「自家用米として食べ始めたらおいしくやめられない上に、他の人に提供したところ好評であった」との農家の声を多くきいている。今回は、上記調査結果の一部を報告する。網羅的な調査でなく、地域的にはなはだ偏ったものとなったが大体の傾向は把握できたものと考える。調査にあたり、現地の農業改良普及員の方々にご協力をいただいた。厚く感謝する。
- 1982-07-15
著者
関連論文
- 132 香り米品種玄米のタンパク質含量
- 米国品種玄米の脂質含量および脂肪酸組成〔英文〕
- 35 水稲種子の低温発芽性と出芽性の品種間差異
- 香り米品種の作期と生育、収量との関係
- 日本産および外国産香り米品種の形態的特徴
- 10 香り米および普通米新・旧品種における農業形質の主成分分析
- 水稲大粒系統の施肥量反応について
- 香り米品種の栽培事例 : 和歌山県, 奈良県, 宮崎県
- セイタカアワダチソウの生態に関する研究-2-生育と窒素,燐酸および石灰用量との関係
- 46. セイタカアワダチソウの生態に関する研究 : IV. 生育と日長との関係
- セイタカアワダチソウの生態に関する研究 : III. 生育と土壌反応との関係
- 広島県における慣行田植法の地域性とその成立要因に関する研究
- セイタカアワダチソウの生態に関する研究 : III 水耕液の pH と生育との関係
- 58. セイタカアワダチソウの生態に関する研究 : 2. 生育と窒素, 燐酸および石灰施用量との関係
- 広島県における慣行田植法の地域性とその成立要因に関する研究
- 石油化学活性汚泥の肥効性について
- 72. セイタカアワダチソウの生態に関する研究 : 1. 生育と土壌水分・肥料要素および受光量との関係
- セイタカアワダチソウの生態に関する研究-1-生育と土壌水分,三要素肥料および受光量との関係