Porphyromonas gingivalis外膜タンパクの分離精製と白血球に対する遊走活性
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概要
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Porphyromonas gingivalisから外膜タンパクを2% cetyltrimethylammonium bromideで抽出し, DEAE-Sepharose CL 6Bで精製し, 外膜タンパクのヒト白血球に対する生物活性を検討した. 今回用いた精製法では2種類の主要外膜タンパクが精製され, その分子量は40kDaおよび53kDaであった. ウェスタンブロッティング法で, 両タンパクともに患者血清と反応した. 40kDaおよび53kDaタンパクはヒ卜のmonocyteに対して遊走活性をもち, その活性はそれぞれのタンパクに対する抗血清によって阻止された. 53kDaタンパクを添加してマクロファージを培養した培養上清にはmonocyte遊走活性が確認されたが, 40kDaタンパクを添加した場合の上清には, その活性は確認されなかった. 40kDaと53kDaタンパクをそれぞれ添加して培養したリンパ球の培養上清には, 双方にmonocyte遊走活性が確認された. 以上のことから, P. gingivalisの外膜タンパクは, 抗体産生を促すばかりでなく, 歯周組織での細胞性免疫の成立にも関与しているものと推定される.
- 大阪歯科学会の論文
- 1992-04-25
著者
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