栽植集団におけるノビエとイネの生長と茎数, 草丈の変異係数の大きさについて
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ノビエの水田における生長の状態を明らかにするために, ノビエを作物のイネと同様に取扱って水田に移植し, その茎数, 草丈の変化を時期を追って調査して生長の状態をイネと比較検討し, また両者を集団としてみた場合の生長の特徴について考察したい。ノビエの茎数はイネと同様にS字状に増加し, とくに7月下旬の増加が大きくイネより相当大株となる。草丈は両者ともほぼ直線状に増加しノビエが大きいが, 8月中旬ごろにはイネの伸長が顕著である。茎数, 草丈ともその変異係数はノビエがイネより大きくとくに茎数においてその差が顕著である。分けつ割合, 伸長割合はノビエがイネより大体大きい。両者ともに分けつ割合, 伸長割合の大きさとその変異係数の大きさとの間には負の直線関係があるようで, 分けつ割合, 伸長割合が大きいほどその変異係数は小となる。さらに分けつ割合, 伸長割合の大きさと茎数, 草丈の変異係数との関係について考察を進めたい。
- 日本作物学会の論文
- 1972-07-27
著者
関連論文
- 21. ヒメジョオンとへヘラバヒメジョオンの発芽について
- 83. 野生ヒエ種子の発芽に及ぼす塩分濃度の影響
- イネおよびヒメタイヌビエのほ場集団の乾物生産 : I単植条件
- C_3, C_4 植物分類的にみた田, 畑の雑草
- イネとノビエの生長の型の比較
- 17. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第6報 集団内個体重の分布形の年次変動について
- 16. ノビエとイネの研究から : 農業における大サロス暦年(バビロニア)と1章(古代中国)の意義について
- 玄〓の日食 (昇交点) と凶年
- 8. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第5報 ノビエとイネの多段穂の発生について
- 20. 昭和48年産ノビエ種子の低発芽率について
- 栽植集団におけるノビエとイネの生長と茎数, 草丈の変異係数の大きさについて
- ノビエとイネの集団個体の大きさについての一考察
- 栽植したノエビの生育量と個体差について
- 不整地播田におけるヒメタイヌビエの個体別の種子生産について
- Trifluralinによる水稲田雑草防除の研究(1)
- 17. Trifluralinによる水稲作除草試験(1)
- 50年間埋土雑草種子の発芽と生育 (第137回 講演会)
- 水稲直播田の除草剤試験 (第136回 講演会)
- 2,4,5-T,2,4-D,ATA,CAT,DPAの単用および混合剤による非農耕地,山林原野植物の殺草,殺木反応
- 25. 50余年間の埋土雑草種子およびイグサ種子の発芽と生育
- 2. ATA,DPA、ATA+2.4-D+DPA、カコジル酸、EDPDおよびTH-437による非農耕地雑草の殺草試験
- ツクシスズメノカタビラの発芽の季節変化
- ツクシスズメノカタビラの種子発芽に対する貯蔵温度と貯蔵期間の影響。
- 同所的に生育するスズメノカタビラとツクシスズメノカタビラの分類について
- 81 同所的に生育するスズメノカタビラとツクシスズメノカタビラの分類について
- 84 ツクシスズメノカタビラの生態的特性について : 発芽と環境
- 17 タイヌビエの病害と虫害の比較 : 1993-低温年の例
- 83 虫害によるタイヌビエ集団の全枯現象について
- 37 水田の雑草群落に及ぼす不耕起及びレンゲ栽培の影響に関する研究
- 21 野性ヒエ種子の発芽に及ぼす糖分濃度、滲透圧の影響
- 14 我国におけるヒメタイヌビエの分布について
- 野生ヒエの草型について-2-混植条件下の株開度
- 38. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第10報 混植条件下における乾物生育と気温の関係について
- 46 イネとノビエの乾物生産量の関係 : 2. 混植条件化(南北方向同種同数値)
- 2. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第9報 気温とヒメタイヌビエの乾物生産
- 56 イネとノビエの乾物生産量の関係 : 1. 草植条件下
- 53. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第8報 集団におけるノビエとイネの生長の比較
- 12. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第7報 年次とノビエとイネの乾物生産量の関係について
- 9. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第4報 集団内の個体重の分布について
- 10. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第3報 ノビエとイネの成長と茎数、草丈の変異係数の大きさについて
- 230 ノビエの分けつの生態的一考察
- 4. ノビエとイネの集団生育に関する研究 : 第1報 集団内固体の生育量について
- 15 ノビエとイネの初期生長の比較観察
- 水田におけるノビエとイネの生育量の個体差について (第146回講演会)
- ヒエ属植物およびイネの種子の発芽に及ぼす塩分、蔗糖、PEG溶液の浸透圧の影響
- 水田に栽植した野生ヒエ集団における無効分げつ茎の発生について
- 5 ヒエの無効分げつ茎の発生について
- 1. 2,4,5-T, 2,4-D, ATA, DPA, CATの単用及び混合剤による非耕地, 山林原野植物の雑草, 殺木反応
- 二十三夜の月から見た明治期以降の凶作(下)
- 24 二十三夜の月と冷害、旱害
- 88 タイヌビエの病害および虫害について
- 66 タイヌビエ集団の病害について
- 85. アゼナ属二種の種子発芽に及ぼす温度, 光, 発芽床の影響
- 66. ヒエの直立性について : II 混植条件下における株開度
- 25 アメリカ南部の稲作と雑草をみて
- 57 ヒエの直立性について
- 14 ヒメタイヌビエの乾物重の早期推定について
- 90 水稲反収に関する一考察 : 第7報 再び水稲反収の波動性について
- 89 水稲反収に関する一考察 : 第6報 閏月年の意義について
- 66 水稲反收に関する一考察(5) : 大サロス暦年周期と凶年
- 69 水稲反収に関する一考察 (4) : 秋田県の大湯環状列石中にみられる大サロス暦年周期について
- 68 水稲反収に関する一考察 (3) : 歴史上における凶年出現の法則性の存在について
- 34 水稲単収に関する一考察(2) : 水稲単収の年次変動における太陰赤緯潮汐周期波動性の存在について
- 12 水稲単収に関する一考察 : 日本の水平面日射量と水稲単収の間隔的変動について
- 25. ヒエおよびイネの発芽, 生長に対する2, 3除草剤の作用性の差異について(1)