グローバルリテーラーの日本進出戦略 : ウォルマートとカルフールの比較
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概要
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グローバルリテーラーと呼ばれるウォルマートとカルフールが、どのような国際化戦略を採用しているのかを理解するために、両社の競争優位性の源泉が、日本市場でどのように移転・修正・廃棄・代替されるのかを、それぞれの企業について比較・検討した。その結果、両社の競争優位性はまったく異なる要素から生じており、また異なる参入方式を採用しているにも関わらず、競争優位の源泉を進出先である日本に移転するという、共通の戦略を採用していることがわかった。さらに、その源泉を実現するような手段のうち、小売業の核心的サービスを生み出す要素はそのままのかたちで導入されるのに対して、周辺的サービスを生み出す要素については、内外の要因(主に外的要因)の影響を受けて修正して導入されたり、導入後に修正されたりする現象が見て取れた。
- 国際ビジネス研究学会の論文
- 2004-09-30