ラット褐色細胞腫由来 PC12 培養細胞のニコチン性アセチルコリンレセプターチャネルに対するカルタップの作用
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概要
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イソメ毒ネライストキシンおよびその類縁化合物であるカルタップはニコチン性アセチルコリンレセプターチャネル(AChR)に作用するとして知られているが, そのイオンチャネルレベルでの作用の詳細は明らかになっていない.カルタップの作用メカニズムをイオンチャネルレベルで明らかにするために, ラット褐色細胞腫由来PC12培養細胞のニコチン性AChRに対するカルタップの作用をシングルチャネルパッチクランプ法によって調べた.カルタップはシングルイオン電流の開時間(open time)およびバースト持続時間(burst duration)を減少し, それらの作用はカルタップの濃度に依存した.カルタップによってシングルイオン電流の大きさは変化しなかったことから, シングルイオン電流の伝導度(conductance)には作用しないことが示された.これらシングルチャネルパラメータの変化はAChRを通過するイオン電流量をカルタップが減少させることを示し, カルタップのAChRに対する抑制作用を説明した.カルタップのイオンチャネルレベルでの作用メカニズムはシングルチャネルパラメータの変化から, ニコチン性AChRに対しオープンチャネルブロッカーとして作用していると考えられた.
- 日本農薬学会の論文
- 1998-02-20
著者
-
池田 朋子
筑波大・農林
-
永田 啓一
理化学研究所
-
永田 啓一
Institute of Agriculture and Forestry, University of Tsukuba
-
青山 絵美
Institute of Agriculture and Forestry, University of Tsukuba
-
池田 朋子
Institute of Agriculture and Forestry, University of Tsukuba
-
正野 俊夫
Institute of Agriculture and Forestry, University of Tsukuba
-
青山 絵美
Institute Of Agriculture And Forestry University Of Tsukuba
-
Nagata Keiichi
Institute Of Agriculture And Forestry University Of Tsukuba
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