殺菌剤メパニピリムの土壌における分解
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概要
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メパニピリムのピリミジン環4位またはベンゼン環を^<14>Cで標識した化合物を用い, 土壌中での分解を室内試験で調べた.2種類の土壌にメパニピリムを0.4ppmの割合で添加し畑条件で培養すると, その半減期は2週間から3カ月間であった.主な分解経路はN-脱フェニル化であり, 他にプロピニル基やベンゼン環が水酸化をうけ, 生成した分解物はさらに^<14>CO_2まで分解したりbound ^<14>Cを形成した.湛水条件では, 畑条件に比べ分解が速く, また, bound ^<14>Cも多かった.湛水条件ではプロピニル基が種々の変換をうけることが主な分解経路であった.滅菌土壌において、畑条件ではメパニピリムがほとんど分解しなかったことから分解には主に微生物の関与が, また、湛水条件では緩やかに分解したことから非生物的分解も関与することが示唆された.
- 日本農薬学会の論文
- 1998-02-20
著者
-
池田 光政
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Ind. Co., Ltd.
-
浅野 讓
Life Science Research Institute, Kumiai Chemical Industry Co., Ltd.
-
遊佐 義男
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.:(present Address)ecopro Research C
-
前田 嘉洋
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
-
Maeda Yoshihiro
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
-
浅野 譲
(株)エコプロ・リサーチ
-
浅野 讓
(株)エコプロ・リサーチ
-
浅野 讓
エコプロ・リサーチ
-
池田 光政
Life Science Research Institute Kumiai Chemical Industry Co. Ltd.
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