フルトラニルによるイネ紋枯病防除
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概要
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フルトラニル(α, α, α-trifluoro-3′-isopropoxy-o-toluanilide, モンカット^[○!R])はRhizoctonia solani菌によるイネ紋枯病を主対象とする新規殺菌剤である.温室内ポット試験では25μg/ml以上の茎葉散布で, 病斑の垂直進展阻止効果・予防効果ともに高く, すぐれた残効性もみられた.これらの試験で, 紋枯病を80%防除するのに必要なイネ体におけるフルトラニル濃度は1.6∿3.2μg/gであった.さらに, フルトラニルをイネに茎葉散布または水面施用した場合, 明瞭な求頂的移行が認められた.圃場においては, 水和剤, 粉剤ともにイネ紋枯病に対し, 長期間高い防除効果を示した.
- 日本農薬学会の論文
- 1987-02-20
著者
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荒木 不二夫
日本農薬株式会社開発本部開発部
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望月 寛人
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
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荒木 不二夫
Biological Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
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藪谷 邦宏
Chemical Research Center, Nihon Nohyaku Co., Ltd.
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望月 寛人
日農生物研
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藪谷 邦宏
Chemical Research Center Nihon Nohyaku Co. Ltd.
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荒木 不二夫
Biological Research Center Nihon Nohyaku Co. Ltd.
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